繰下げ13/17 5年前みなし繰下げとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5年前みなし繰下げ

令和5年4月1日、老齢年金の繰下げ受給について「5年前みなし繰下げ」という新しい制度が導入されます。「0.5%の繰上げ減額率が0.4%になる」ことや「75歳までの繰り下げが可能となる」ことは令和4年4月1日施行ですが、この「5年前みなし繰下げ」は1年遅れの令和5年4月1日施行です。

この制度は、「①老齢年金の繰下げ申出をできる者が、②70歳から80歳になるまでの間に請求をして、③繰下げ申出をしないときは、請求日の5年前の日に繰下げ申出をしたものとみなす」というものです。

たとえば、74歳到達日に請求をして、そのとき繰下げ申出をしないと、5年前の69歳到達日に繰下げ申出をしたものとみなされます。この結果、5年さかのぼった69歳からの繰下げ受給となります。繰下げ受給ですから年金額が増額されます。この場合は、0.7%×48月=33.6%の増額です。

65歳から69歳になるまでの4年間について年金が支給されないことは改正前と同じですが、改正前のその期間は消滅時効による不支給であり、改正後のその期間は繰り下げによる待機です。また、年金額は、改正前は増額されませんが、改正後は繰下げ受給のため増額されます。

 

5年前みなし繰下げ

5年前みなし繰下げ

66歳から70歳になるまでの間に請求をした場合、繰下げ申出をすれば請求時点からの繰下げ受給となり、繰下げ申出をしなければさかのぼって65歳からの通常受給となります。

70歳から75歳になるまでの間に請求をした場合、繰下げ申出をすれば請求時点からの繰下げ受給となり、繰下げ申出をしなければ5年前みなし繰下げ受給となります。

75歳から80歳になるまでの間に請求をした場合、繰下げ申出をすれば75歳からの繰下げ受給となり、繰下げ申出をしなければ5年前みなし繰下げ受給となります。

80歳以後に請求をした場合、繰下げ申出をすれば75歳からの繰下げ受給となりますが、さかのぼって支給されるのは請求前の5年間分に限られます。繰下げ申出をしなければ65歳からの通常受給となりますが、さかのぼって支給されるのは請求前の5年間分に限られます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加