繰上げ8/11 累計額の逆転は20年10カ月後に

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累計額の逆転時期は20年10カ月後に

老齢年金を65歳前から繰上げ受給した場合の累計額が、65歳から通常受給した場合の累計額に逆転されるのは、何歳何カ月から繰上げ受給をしたかにかかわらず、繰上げ受給開始から「16年8カ月後」でした。ただし、これは繰上げ受給による年金額の減額率が「0.5%×繰上げ月数」だったからです。

令和4年4月1日、繰上げ受給による減額率が「0.4%×繰上げ月数」に変わります。65歳から通常受給する場合の年金額を100%とすると、たとえば60歳から繰上げ受給をした場合の年金額は、老齢厚生年金も老齢基礎年金も76%になります。二つ合わせると「152」です。65歳時点の累計額は、繰上げ受給が「152×5年=760」であるのに対し、65歳からの通常受給の累計額は「0」です。

累計額の逆転時期は20年10カ月後に

累計額の逆転時期は20年10カ月後に

ただし、老齢厚生年金と老齢基礎年金を合わせた年金額は、繰上げ受給が「152」であるのに対し通常受給は「200」であるため、65歳以後は通常受給の累計額が繰上げ受給の累計額に毎年「48」ずつ追いついてきます。

こうなると「760÷48=15.83年後」に通常受給の累計額が繰上げ受給の累計額を逆転します。65歳から15.83年後ということは、繰上げ受給を始めた60歳からいうと20.83年後、つまり20年10カ月後です。平均余命が伸び、減額率が小さくされ、累計額の逆転時期が遠くなったのです。

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