2011年2月25日 16:34: 年金ワンポイント
生きていれば今年91歳の男性のお話し。

この方、事業所を何十か所も転々としており、たぶん厚生年金の番号もいっぱい持っていたんでしょうね。60歳のときには老齢年金の請求をしておらず、79歳のころにようやく請求。

ちなみにそのときの被保険者期間は、実期間では20年ないんですが、坑内員の期間や戦時加算の期間があって資格を満たしています。番号がいくつか見つかって受給資格を満たしたのかな。

これで、もともと60歳からもらえた人になって、ただし請求が79歳だったので過去5年分、74歳以降の老齢年金をもらい始めました。60歳から74歳までの14年分は、もったいないことに時効によってもらえなかったわけです。

この方、一昨年亡くなったんですが、亡くなる前後にまたまた請求漏れの期間が出てきまして、それを統合しました。この新たに見つかって統合した分は、時効特例によって60歳以後の分がぜんぶもらえる。

ところが! それと同時に、かつて請求遅れでもらえんかった60歳から74歳までの14年分が時効特例で支給されたんですよ!! 総額2200万円。遅延加算金を入れると2500万円です。

額がいくらかは別にして、今回新たに見つかった分が時効特例なのはわかるけど、60歳から74歳までの14年分が時効特例なのは何で?
2011年2月12日 16:33: 年金ワンポイント
23年度の年金額のスライド改定にともなって、在職停止額の47万円が46万円になりそう…

在職停止の47万円は、65歳前の「支給停止調整変更額」、65歳以後の「支給停止調整額」ですが、これは平成16年改正で法定された「48万円」を、17年度以後の毎年度の名目賃金変動率の累乗でスライドさせていきます。

ちなみに、名目賃金変動率は、物価変動率×実質賃金変動率。23年度のスライドでは、0.993×0.987で、名目賃金変動率は0.980です。なお、1万円きざみで動かすので、5,000円以上のズレが生じなければ変更はありません。

22年度すなわち今年度、それまでの48万円が47万円に変更されましたが、どうも来年度も1万円下がって46万円になるみたい。名目手取り賃金変動率で動かす28万円のほうは、変更はありません。
2011年2月 9日 16:32: 年金ワンポイント
23年度の年金額スライド改定に使う率がわかりました。

・物価変動率(以下、物価)=0.993
・実質賃金変動率     =0.987
・可処分所得割合変化率 =0.998

よって、名目手取り賃金変動率(以下、賃金)は、0.993×0.987×0.998=0.978

今年度も賃金が1を下回り、物価が1以下という状況での逆転現象なので、本来水準の年金額については、新規裁定者も物価で動かす。よって、本来水準の年金額は、新規裁定者も既裁定者も物価=0.993での改定。すなわち、マイナス0.7%です。

一方、特例水準の年金額は、物価=0.993(マイナス0.7%)ですが、前回改定の18年度と比べてプラス0.3%の溜まりがあるので、0.4%のマイ ナス。すなわち0.996の改定で、スライド率は22年度0.985であったものが、0.985×0.996=0.981になります。
2011年1月26日 16:31: 年金ワンポイント
同じ月に厚生年金の得喪が2回あるとき、たとえばA社で5日取得10日喪失、B社で同じ月の15日取得20日喪失の場合。なお、A社前・B社後はなんにもなし、たとえば60歳以後のことだとしますね。

厚生年金の被保険者「期間」としては、おそらく1カ月。これは、厚19の、1項「被保険者期間は取得月から喪失月の前月まで」。2項「同月得喪は1カ月と する。ただし、その月にさらに取得したときはこの限りにあらず」の規定により、A社の期間は2項前段によれば1カ月だけれども、後段に該当するので1カ月 にはならない。一方、B社の期間は2項前段に該当し、後段には該当しないので、期間1カ月になる。

よって、結局この月は期間1カ月ということでしょう。ただ、この場合、A社で受けた、あるいは実際には受けていないかもしれないけど、届け出た標準報酬は どうなるのか?…という先回のアップに対して、隣のsakitaさん、およびkokadoさんから、「A社の保険料は還付されるようですよ」との情報をい ただきました。

でも、それって、どの規定に基づくんでしょう。厚19の2項後段のただし書きは、それがなければ実1月について期間が2カ月にも3カ月にもなるので、実1月は期間としても1月にするための規定だと思うんです。つまり、被保険者期間として何カ月にするのかという規定。

この規定によって、A社での保険料を還付して、A社での厚生年金加入がいっさいないことにはならないように思いますが。2項後段の規定がもし、「ただし、 その月にさらに取得したときは、当該取得前の当該月の加入期間は、加入期間でなかったものとみなす」という規定だったら、A社での加入はなかったことにし て保険料を還付してもいいと思いますが、皆さまはどう思われるでしょうか。

あ、ちなみに、行政がA社での保険料を還付することはけしからんといっているわけではありませんので。私はただ、どういう規定に基づくとA社での保険料還付となるのかなあ…という点に興味があるだけです。
2011年1月20日 16:30: 年金ワンポイント
sakitaさんからの質問…

sakita:こんどの年金相談に来るお客さんに、同月得喪の厚年があるんですけど、その同じ月にもうひとつ、この人のものじゃないかなと思われる別の得 喪の記録があるようなんです。これが、もしこの人のものだとすると、同じ月内に得喪が2回あることになるんですけど、こういう場合ってどうなるんでしょ う?

watasi:う〜〜ん。同月得喪は1カ月だけど、同月得得喪喪かあ…

厚19条1項、被保険者期間は取得月から喪失月の前月まで。同2項、同月得喪は被保険者1カ月とする。ただし、その月にさらに取得したときはこの限りにあらず。

10日にA社に就職して15日に退職。これしかなければ被保険者期間1カ月。ただし、同じ月の20日にB社に就職したらこの限りでない…ので、19条1項 の原則に立ち返って、その月は被保険者期間としてはB社取得月の1カ月めとなる。ちなみにこの場合、その月の標準報酬は、A社での報酬とB社での報酬を足 した額による。これは、3条1項4号と20条でそうなる…と考えていいんじゃないかしら。

さて、同月得得喪喪の場合。A社5日就職10日退職。B社15日就職20日退職。もし、その後C社に25日就職したら上と同じ考え方。ところが、C社がなくてA社とB社だけだったら?

おそらく、実際には被保険者期間1カ月で、標準報酬はA社での報酬とB社での報酬を足した額によるんだろうけど。被保険者期間が1カ月であることの根拠は?

2項からいうとA社での1カ月にならないので、B社での同月得喪による1カ月かなあ。
2011年1月17日 16:28: コーヒーブレイク
すごい雪です。当地は昨日から大雪で、今もビルの窓の外は雪が降っています。

そんな中、昨日は数カ月に一度のスキルアップ研修。昨日の朝起きたときは、うっすらとした雪化粧。空も明るかったので、「予報で言っていたほどのことはないな」とたかをくくって出勤。

事務所で午後の研修の準備をしていて、ふと外を見ると…吹雪。ひょえ〜。大丈夫か。とは一瞬思ったものの、まあ一時的な降りだろうと。

ところが、研修の直前になっても止むどころか、ますます激しい雪。こりゃあ、マジまずいぞ。欠席しますとの連絡もちらほら。皆んな大丈夫かな、来られるのかしら。

ひょっとして、半分ぐらいキャンセルがあったりしてと危惧しましたが、結局、40名ほどの申込者のうち来られなかったのはほんの4〜5名。ほとんどの方は激しい雪の中、予定どおり出席してただきました。

皆さんいい方ばかりで、ほんとうにありがたい。講師冥利につきます。これを糧にして、今後も役に立つ、ためになる情報を発信していきます。昨日ご出席いただいた皆さま、無事にお帰りになれましたか。ほんとうにありがとうございました。
2011年1月15日 15:39: コーヒーブレイク
「どうせなら、『いい人生だったな』と思いながら死んでみたい。そのときいろいろな人の顔が次から次に浮かんできて、その一人一人に『楽しかったよ』と言いながら死ねるなら、少しも孤独ではないだろう」

本日の新聞に紹介されていた、先日亡くなった元フジテレビプロデューサー横沢彪さんの著書にあった言葉。

同感です。私も20年ほど前、人生に不安を抱かえていた時期がありまして。自分は幸せになりたいのに、どうすれば幸せになれるのかわからない。悩みに悩んでひねりだした答えが…

どうせいつかは死ぬ。そのとき「オレの人生、なんだったんだろう」という後悔だけはしたくない。「100点満点!最高の人生だったわ」てな高望みはしない けど、せめて「51点。ぎりぎり合格かな。山あり谷あり、いろいろあったけどまあこんなもんか」と思って死んでいきたい。

謙虚というか何というか。んじゃ、51点取るためにはどうすればいいか。

人生は選択の連続。分かれ道の前で、右へ行くか左へ行くか選択を迫られる。自分でも正解はわからない。結果的に後悔するかもしれない。ただ、自分の意思で選んだ道なら、「ま、自分で選んだ道だからしょうがないか」と、自分に言い訳ができる。

これが、他人に頼って、打算で、世間を気にして、常識に縛られて、選ぶと後悔してもしきれない。何か事が起きたときは、許される範囲で最大限、自分の意思を貫こう!と強く思ったものです。

そう、私はいま分かれ道の前に立っているわけですね。
2011年1月 5日 21:05: コーヒーブレイク
アセアセ。いきなりフルスロトッルう〜!!

仕事始めの昨日、年末に相談があったお客さまから電話があって「先生にお願いすることにしました。さっそくですが、今日行ってもいいですか?」と。11時においでになって、話しが済んだのが午後2時。ひぇ〜3時間。

16日のスキルアップセミナーのレジュメがまったくできてなくて、わたしやアセアセなのに。3月末が締め切りの新刊の原稿も書かなきゃいけないので、わしゃアセアセなのに。

あ、スキルアップセミナーのご案内は、↓こちらに。アセアセなのに、宣伝だけは忘れない。エラい!
すっきり年金講座」のプレセミナー

昨日は結局、相談と年賀状&休み中のメールの整理で終わってしまって。事務所を出たのが7時過ぎ。あ〜アセアセ。パニックですわ。仕事始め早々、いきなりフルスピードで走り出して、わしゃ壊れるんじゃないか。もう、まったく。

、明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2009年11月 1日 11:54: お知らせ

ブログは次のURLへ引っ越しました。

新しいブログ『年金ふわふわ』→ http://blog.goo.ne.jp/aoneko_1955

2009年1月21日 18:16:

●60歳からもらう年金は65歳からの年金とは別の年金
 サラリーマンが老後にもらう年金は、老齢基礎年金も老齢厚生年金も65歳から支給されます。
 「えっ?そんなことないだろう。60歳から年金がもらえるはずじゃあ…」
 そのとおり。厚生年金に1年以上加入したサラリーマンには、いまのところ60歳から65歳になるまでの5年間についても、老齢厚生年金が支給されます。

 ただし、この60代前半にもらう老齢厚生年金は、65歳からの老齢厚生年金とは別の年金です。

●60歳からもらうと損をする?
 「老齢年金は60歳からもらうと減額されるので損だ」と思っている人がいますが、それは65歳からの老齢基礎年金を繰り上げ受給したときの話。

 もちろんサラリーマンも老齢基礎年金を繰り上げて早くもらうことができますが、それと60代前半の老齢厚生年金をもらうことは別の話です。
 60代前半の老齢厚生年金は、60歳からもらっても1円も損しません。また、請求手続きを60歳より遅くしたとしても、年金額は1円も増えません。
 勘違いせず、60歳になったらすぐに手続きして、さっさともらいましょうね。